SSブログ

~聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝~で感じた中共の思惑

 滞在先のホテルで偶然、九州国立博物館特別展パンフレットを発見し、これもご縁と早速見学に参りました。勝れた仏教文化の推移を眼前で感じることができて非常に有意義でした。
 しかし、今回の展覧会は文化庁はじめ中国国家文物局、中国大使館、中国駐福岡総領事館が後援しております。現在の政治体制下では仕方ないことかもしれませんが、中華文物交流協会・中国チベット文化保護発展協会挨拶で
 
 「中国は、古くから統一された多民族国家であり、その悠久の歴史を有する、広く深遠で、豊かで多彩な、一体化した中国文化も、各民族の独特な文化が集まって形成されたものなのです。~中略~勤勉で聡明なチベット族の祖先は、長い歴史の中でチベットを開拓し、中原の漢民族や他の民族と互いに交流し合い、依存し合い、影響し合いながら、人々を惹き付ける独特で深淵なチベット民族の文化と芸術を創造してきました。それらは中華の多元的な文化を構成する、不可欠で重要な成分となっているでしょう」

 とありました。何かおかしいと思いませんか。中国共産党は信仰の自由や民族独自の自治や主権を明らかに侵害しているのです。文化大革命の際は多くの寺院や仏像を破壊し、売り飛ばし、多くの僧侶を拷問殺害したのです。
 チベット民族は古来より中華の構成要素などとは考えず、仏教真理を理念とした独自の崇高な国家・文化と捉えています。それらを差し置いて、この挨拶文は中華思想そのものなのです。
 仏像を拝していると、多くのチベットの民が心から手を合わせ信仰の息吹を込めていた仏像であることが分かります。しかし、現在この仏像達は、自由な信仰に基づく礼拝を受けることができません。中共が偽りの文明国家気取りの宣伝材料にされているのです。
 拙僧は、大いに祈りました。礼拝しました。我々日本仏教徒は善光寺の英断の如く、チベット人の願いも込めてこれらの仏像を文化財としてではなく、仏の真理として拝するべきなのです。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。